「わかってほしい」ではなく「わかってあげたい」へ

「きく」には3つの漢字があります。「聞く」・「聴く」・「訊く」。その違いは?

以下、岩井俊憲氏の「人間関係が楽になるアドラーの教え」からの引用です。

・「わかってほしい」ではなく「わかってあげたい」へ

「苦手な人と上手に付き合うには、どのような言葉をかければようのでしょうか?」

多くの人は、相手との距離を縮めるための言葉づかいに頭をなやませています。

女子大生の悩み

「苦手な人にはどんな話をすればいいのでしょうか」

「話はしなくていいから、聞きなさい」

「え? 聞くんですか」

「そうです。あなたは話すことばかり考えているから、苦手な人とも何か話さなければならないと思っている。そうすると、相手と接した時に身構えるようになるから、やりとりがぎこちなくなってしまうんですよ」

「そうだったんですね」

まずは、相手の話をどう聞くかを考えるのです。

自分が話すのは、相手の話をきちんと聞いて、同調してからです。

「きく」という言葉は「聞く」・「聴く」・「訊く」の三種類の漢字があります。

「聞く」は耳で音を感じとることですから、ただ相手の話が耳に入っている状態です。

これに対して「聴く」という文字は漢字の「四」に見える部分は、もともとは「目」に由来しています。

ですから「聴く」には本来「観察しながら聴く」という意味が込められています。

そして「訊く」は、相手に根ほり葉ほり質問するということです。連続して訊き続けると、相手もうんざりしてしまいます。

上手な会話を交わすには、相手の言葉だけでなく、表情や身振り手振りをしっかり観察しながら聴く姿勢が重要なことがわかるでしょう。

これに対してアドラー心理学から多大な影響を受けた人物、カーネギーも「人に好かれる6原則」の中で。「聴き手にまわる」とういことをあげています。

アドラー心理学は「共同の課題」を見つけ、建設的な人間関係の構築を目指します。

そのためにも、まずは相手のことを知る「聴き上手」になることが重要です。

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