原因論で考えても悩みは深かまるばかりです
以下、岩井俊憲氏の「人間関係が楽になるアドラーの教え」からの引用です。
・「会社に行きたくない」から「苦手な人」が生まれる
会社や学校に行くのがつらい人は、その理由として「苦手な人がいるから」という理由を持ち出すことがしばしばあります。
「苦手な人がいる」(原因)から「「会社に行きたくない」(目的)という順序での考え方を「原因論」といいます。
原因論は「できない理由」を作りだすのにとても好都合です。
「苦手な人がいるから会社に行けない」
「友だちから嫌われるから学校にいけない」
一見もっともらしい理屈なのですが、ではどうすればいいのかという問いに答えるのは困難です。
自分の力では職場から苦手な人を追い出せませんし、学校から嫌な友だちを消すこともできません。
原因論で考えている人に、「転職すれば嫌な人がいなくなるよ」とアドバイスしても、「でも、職場が遠くなるし大変だし」「残業が多くなると困るし」などと、ほかのできない原因を持ち出すだけです。
原因論で考えても、悩みは深まるばかりでしょう。
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