目的論は未来や現在を変えられる
過去どうだったかよりも、今から未来に向けて何ができるか
自己受容(今の自分を認める)し、未来志向
以下、岩井俊憲氏の「人間関係が楽になるアドラーの教え」からの引用です。
・これから何ができるか、を考える
アドラーは、人は目標を達成しようという欲求を持って生きている、という考えをベースに人間心理を読み解こうとしました。
これは「目的論」と呼ばれる考え方です。
目的論では、未来に目標があることで現在の状況や行為が決まってくると考えます。
つまり、先ほどの例でいえば、「学校をやめること」が目的であって、「人間関係が苦手」というのは、後付けされた理由にすぎないのです。
しかし、自分の目標が常に適切とは限りません。
いつのまにか間違った目標を選んでしまった可能性もあります。
ですので、さらにアドラーは、人は自分の意思で目標を選びなおすことがができると考え、目標達成のために何ができるかを追求しました。
「学校に行く」という目標を持てば、これから学校に行くために自分に何ができるかを考えるようになります。
自分の意思を達成するのが目標になると、勇気をもって行動することができます。
大切なのは、過去どうだったかよりも、今から未来に向けて何ができるか、です。
目標達成というとどうしてもビジネスの話と思いがちですが、これは人間関係もまったく同じといえます。
苦手な人がいるという事実を認めた上で、これから人間関係で悩まないために何ができるかという未来志向を持つことが大切なのです。
そうすれば、今この瞬間からでも、苦手な人との関係は変わっていくでしょう。
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