タテの関係はダメ。常にヨコの関係を築く。
以下、岩井俊憲氏の「人間関係が楽になるアドラーの教え」からの引用です。
・たとえ子どもだろうと尊敬の念を
アドラーがある家を訪問したときのエピソードです。
アドラーたちは、その日、いったん外で食事をしてから、再び家に戻ってくることになっていました。
留守番役をすることになった子どもが「バイバイ」といって彼らを見送りました。
出かけようとする母親は、子どもに向かって言い聞かせました。
「お母さんは今から食事に行くけども、ちゃんと片付けるのよ」
食事を終えたアドラーたちが家に戻ってきました。
部屋に入ってみると、遊んだおもちゃが周り一面に散らかっていました。
母親は今にも怒りを爆発させそうにしています。
それをみたアドラーが子どもに向かって言いました。
「坊や、上手に散らかしたね。今度は上手に片づけられるかな」
すると、散らかっていたおもちゃは、瞬く間に片付いたそうです。
子どもに対する尊敬、信頼を持っていたアドラーには、このようなエピソードがたくさん残っています。
子どもを一歩的に叱りつけても、自分のいう事は聞き入れてもらえません。
子どもに対して、まるで尊敬する友人のように振る舞うならば、子どもはあなたのいう事を素直に聞くようになります。
相手がたとえ子どもであっても、礼節に満ちた対応が肝心です。
人間に役割の違いはありますが、人間性には上下はありません。
これは大人でも同じことがいえます。
もし、あなたが部下や後輩を持つ立場であるならば、上下関係を意識せず、尊敬の念をもってみるといいでしょう。
コメントを残す