劣等感をもつのは、他人と比較しているから。
目標と現状のギャップに苦しんでしまっている。
劣等感と劣等コンプレックスは違います。
以下、岩井俊憲氏の「人間関係が楽になるアドラーの教え」からの引用です。
・人間関係がうまくいかない時の感情
あなたに苦手な人がいるとき、その苦手意識の大きな要因の一つに「劣等感」があります。
劣等感とは、怒りや不安、焦り、恨み、嫉妬、羨望といったマイナスの感情を総称したものを指します。
では、なぜ人は劣等感を持ってしまうのか?
それは何かにつけて他人と比較をしてしまうからです。
「あの人は結婚して子どももいるのに、自分はまだ独身だ」
「彼は出世して活躍しているのに、私は不本意な部署に異動になってしまった」
このように他人と比較して、相手に競り負けていると思うからこそ、劣等感を抱きます。
特に自分よりも少しだけ優れていたり、恵まれていたりする人に対しては、強い劣等感が生まれがちです。
これを裏返してみると、本当は相手と同じくらいの地位にいたいという自分の目標があるのに、現状はそうはなっていないということでもあります。
目標と現状のギャップに苦しんでしまっているのです。
「この人には負けたくない。でも、現状を見ると負けを認めざるを得ない」
または、「まともに勝負をするとみじめな思いをするだけ」
こうした、負けを認めるのを回避しようとする感情が、「あの人は苦手だ」「どうしても好きになれない」という距離感となってあらわれてしまうのです。
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