自分を勇気づける4つのルール

目的志向で生きる
建設的な人を目指す
笑いを取り入れる
楽天主義ではなく楽観主義になる

以下、岩井俊憲氏の「人間関係が楽になるアドラーの教え」からの引用です。

・自分を勇気づける4つのルール

アドラー流の自分を勇気づける、とっておきの四つのルールをご紹介します。

①「目的志向」で生きる

アドラー心理学では、過去の原因をさかのぼる原因思考ではなく、目的志向から人間を理解しようとします。

人がとる行動は、その人の目標や目的にしたがった結果だと考えるわけです。

目的志向で考えると、過去にいろいろな問題があったとしても、それをどう解釈し、対応するかは自分で決めることができるようになります。

過去は変えられませんが、私たちは現在と未来を変えることができます。

そのために正しい目標を自分で選んでいくことが、自分を勇気づけることになるのです。

②「建設的な人」を目指す

「いい人」とは、言ってみれば相手や周囲の人にとって都合のいい人、便利な人ということです。

相手を喜ばそうと努力するのは悪いことではないのですが、相手の都合で動くクセがついてしまうと、自分を演じてばかりいるので、やがて疲れてしまいます。

人間関係で疲れてしまう人は、自分が相手にとって都合のいい人になっていないかどうかを見直してみましょう。

「いい人」になっている人は、それをやめる決断をしてください。

いい人をやめても、そんな不都合なことは起きません。

他人は、自分が思っている以上にあなたに興味を持っていません。

あなたがいい人をやめても、人間関係が悪化する心配は無用です。

実は、自分が他人の期待を思い込みで背負っていただけかもしれません。

いい人をやめるのに必要なのは、決断力です。

いい人を目指すのではなく、「建設的な人」を目指しましょう。

お互いの共同の目標のために何ができるかを考えて実行するのです。

それが、自分を勇気づけるだけでなく、相手を勇気づける近道でもあるのです。

③笑いを取り入れる

アドラー心理学では、笑いの効果を非常に重要視しています。

アドラーは「喜びは自分を他者と結びつける情動であり、悲しみは離反させる情動である」と語っています。

人は笑うことで開放的になり、心にもゆとりが生まれます。

そうすると物事を客観的に見られるようになるので、「自分はなんてつまらないことにこだわっていたんだろう」と気づきます。

楽観的に考えて、未来志向で相手と付き合うことができるようになるのです。

アドラーの弟子であるウォルター・ベラン・ウルフという人は、「笑えば世界は君とともに笑い、泣けば一人で泣くのだ」という西洋のことわざを引用して、

「笑いとユーモアのセンスを養うことは、よい世界のためのすばらしい訓練である。自分自身と仲間の人とを結びつけるためには、なごやかでユーモラスなパーソナリティを養うのが一番である」

という言葉を残してします。

私も彼の言葉にしたがって、自分でも笑いを意識した生活を送るようにしていますし、カウンセリングでも相手に笑ってもらえるように努めています。

④楽天主義ではなく、楽観主義になる

楽天主義の人は、根拠もなく、「いいことが起きる」と信じて疑わない人です。

悪い言い方をすれば、脳天気な人でもあります。

一方、楽観主義の人は、世の中にはよいことも起きれば、悪いことも起きると理解しています。

その上で、自分は最善の選択ができると信じています、

好ましくない状況をまのあたりにしたときは、「こんなこともある」と事態を冷静に受け入れます。

そして、

「今はマイナスの状況だけど、私なら挽回できる」

「正しい手を打てば、必ずよい方向に向かうはず」

などと、現実を踏まえて楽観的に考えるのです。

これら四つを目標に、苦手な人との人間関係を、まずは自分の勇気づけから始めてみてください。

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