勇気づけをするとき次の4つがあてはまっているを確認しよう
発信者
受信者
記号
相互関係
以下、岩井俊憲氏の「人間関係が楽になるアドラーの教え」からの引用です。
・言葉だけでは、人を勇気づけられない
人間関係を円滑にする相手への勇気づけは、次の四つの条件によって成り立っています。
①発信者
同じ言葉であっても、誰が発言するかによって、勇気づけになる場合とそうでない場合があります。
部署が異なり、あなたの仕事ぶりをまったく見てない人から、「最近、いい仕事をしていますね」と言われたとき、しらじらしく聞こえたり、何か下心があるのではと疑ってしまったりするでしょう。
②受信者
人によっては勇気づけの言葉を受け付けないことがあります。
「やめてください。私はとてもそんな人間じゃありません」と、はねつけてしまって共感を避けようとしてしまうのです。
③記号
記号というのは、簡単に言うと表現や語調、態度です。
表情を曇らせた人から「ありがとう」といわれても、感謝の気持ちはあまり伝わってこないですよね。
パソコンのディスプレイを見たまま「仕事を手伝ってくれて助かったよ」と言われたときも、同じです。
逆に言うと、「やったね」のガッツポーズが相手を勇気づけることもありますし、そっと肩に手を触れたり、抱きしめることで勇気づけになることもあります。
④相互関係
お互いに信頼し合っている人同士であれば、「馬鹿だなぁ」という悪口も勇気づけに聞こえるときがあります。
勇気づけの言葉になるかどうかは、関係によって決まってくるということです。
勇気づけのコミュニケーションは、言葉だけではありません。
「どんな言葉を言えば、勇気づけになりますか」
こんな、質問を受けたとき、私はこう答えることにしています。
「あなたが口にする限り、どんな言葉も勇気づけにはなりませんよ」
言葉だけを取り繕うのは、下心を持って人を動かそうとしているだけ。人を勇気づけることとは違います。
人を勇気づけるときは、ここに挙げた四つの条件に当てはまっているかどうかを確認することが大切です。
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